潟とは海岸や河口の近くの湿地のことである。海とつながっていて、潮が引いて干上がる潟が「干潟」である。川が運んできた砂と泥が河口や周りの海岸にたまり、月の引力によって潮の満ち干が生じて水の高さが絶えず変化すると、干潟ができる。
  十三干潟の場所をみると、淀川の河口近くにあることがわかる。大阪湾とつながっていて、大阪湾の干満によって干潟が見えたり隠れたりする。満月か新月の頃、すなわち大潮になる時期には最も干満の差が大きくなり、干潮の時刻になると広い干潟が現れる。
 十三干潟で川をなめてみると、少し塩味がすることがある。大阪湾とつながっていて、海の水が上ってきているためである。このように川の水・淡水と海水が混じり合うところを「汽水域」という。これに対して、海水の混ざらないところを「淡水域」という。海水は塩分をたくさん含むので川の水に比べると重くなるため、淡水の下に潜り込む。塩分濃度やどのように海水と淡水が混じり合うかは、干潮と満潮の差や流れている水の量、水の深さなどによって変わる。