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干潟にたくさんの生きものが集まるのはなぜか。
干潟には、川が運んできた動植物の死がいやフン、干潟で育った藻類やヨシの落ち葉などの有機物が溜まっている。有機物はゴカイなどが食べてフンになるなどさらに細かくされた後、微生物によって分解され無機物となり、植物の生長に利用される。干潟は、水に浸かったり空気にさらされたりするので水も酸素も十分で、浅瀬で光もたっぷり当たるため、植物プランクトンの光合成が活発に進む。豊かな栄養分と光合成によって植物プランクトンが大量に発生する。このプランクトンや有機物を、アサリなどの貝類やカニ類などが食べる。こうした栄養分がたくさんある干潟の水中は、水深が浅く大きな魚が入ってこられないため、多くの稚魚が育つ場となっている。このように、干潟でたくさんの生きものが砂や泥の中から栄養を吸収することは、水質をきれいにすること(浄化作用)にもつながっている。 |
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